■仕事のルール85「電話は短くポイントをついた内容を話そう」

 人と約束をするとき、まずは電話を使うことが多くなったでしょう。

 最近ではメールも多用されるでしょうが、最終決定や確認のために電話をする、というのは通常行われている行為だと思います。

 電話をかける場合、相手がその時間何をしているのか見えません。相手の時間に突然割り込む行為だということを、電話をかけるときには忘れてはいけないのです。ということは、相手は機嫌よく電話口に出たとしても、通常何らかの作業を中断しています。

 そこで、電話での会話は、重要なポイントをついてできるだけ短い時間で済ませるように心がけましょう。

 もしも、電話をかける前に長くなりそうな場合は、それこそメールの出番です。メールで「お話をお伺いしたいのですが、少々時間が掛かると思います。ご都合のいい時間をお伝え頂ければ、こちらからご指定の時間にお電話差し上げます。などと、最初から断っておくと、相手もそのつもりで時間をとってくれるはずです。

 顧問先で、一流大学、大手商社出身の中堅幹部を雇うことになり、社長に最終面接に同席するよう言われて立会いました。経歴書は立派だし、人柄も良さそうなので、問題ないのではということで採用が決まりました。

 ところが大いに問題がありました。彼は「長電話魔」だったのです。

 一度電話で話し出したら止まりません。世間話から始まって、忙しい相手を捕まえて長い長い冗談を連発。かわいそうなのは相手先です。「長電話魔」で知られた彼は、顧客からは相手にされず、結局、下請けのリストラ対象としか話してもらえなくなりました。それもそうです。一度電話をかけてきたら平気で30分。場合によっては1時間も話し続ける。相手もたまったものではありません。

 最後は、会社が成功報酬型給与体系に切り替え、彼は結果が出せず辞めていきました。それもそのはず、あんなに毎日電話で無駄話をしていたら、成果など出るわけがありません。

 何が何でも、短くしなければいけないというわけではありませんが、電話は突然の来訪者です。仕事での電話は、特に敬意を表すためにも、相手の時間を奪わないように気を遣い、話はポイントをついて短くしましょう!

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