仕事のルール10

会社の経費削減に気を使おう

「どうせ会社経費で落ちるからどんどん飲み食いしようぜ!」

「多少交通費かかっても会社で負担してもらうから・・・」

「つけっぱなしにしてていいよ!会社から見ればエアコンや電気代なんて微々たるものだから・・・」

 なんか浅ましくありませんか?確かに会社が支払ってくれる経費なのかもしれません。但し、20年以上、日本アジアで経営コンサルタントをしてきて、出世する人、伸び

 る人、信頼される人とそうでない人との大きな違いの一つに、会社の経費削減を重視しているかどうかが挙げられます。

 公私混同していないからです。

 できる人、信頼される人の共通点は、リーダー的思考を持ち合わせていることです。

 すなわち会社に雇われていたとしても、オーナー的、社長的な発想で行動します。

 ですので、初めて会った人でも社長になれるかどうかは別にして、一社員でも将来の社長候補かどうかは、会社に対する発想や言動でわかります。

 会社の経費を使うことは悪いことではなく、費用対効果を重視して、会社に利益をもたらす経費の使い方をしているかどうかです。

 光熱代、飲食代、交通費、接待費などの経費は、例え一円たりともそれらを使うことによって会社に利益をもたらさなければ使ってはなりません。

 「公私の区別」をハッキリすべきです。

 これが出来ない人は、「小事が大事」で本物を見る目を持った人たちから相手にされなくなるでしょう。新人であればある程、この区別はきちっとしておくべきでしょう。

 人間の評価で大きく差がつくところはそうはないでしょう。

 会社の経費の使い方はその数少ない一つです。  そこで人間としての器が測れるものです。

仕事のルール9

礼状はメールではなく手紙を書こう

「安田君、昨夜は忙しい米山商事の米山社長にご馳走になったんだから、すぐに礼状出しとけよ!」

「部長、わかりました。すぐやります!」

「頼むぞ!中小企業とはいえ、うちにとっては大事なお客様なんだから」

「あー、できました!それでは部長だしておきます」

「え!内容は?ちょっと見せてみろ!」

「ええ!Eメール?それもたった2行?これじゃあもらった方も事務的に出しているのが伝わるぞ!そもそもこれでは形だけで心がこもっていないから礼状になってないぞ!ちゃんと手紙を書いて郵送しろよ!」

 昔は初めてお会いさせていただいた際は、すぐに丁寧な手紙(礼状)を書いたものです。最近はインターネットの普及に伴い、軽いEメールで礼状を送る人が随分と増えました。

 その方が早いし楽なのは理解できますが、頂いても礼状として受け止めにくいのではないでしょうか?

 もちろん、Eメールでも心のこもったものもあるので、手段は問題ではありませんが、インターネット時代で、みんなが軽いメールのやりとりをしている中、丁寧かつ誠意がこもった手紙を郵送でだすと、受け取った方も「若いのになかなか感心だな・・・」などとそれなりの評価を得ることでしょう。

 信頼を勝ち取るということは、そのような小さな心配りの積み重ねの結果です。

 今日のようなEメールでの簡単なメッセージでなんでもかんでもコミュニケーションを済まそうとしていると、誤解や誇張や説明不足で不信感を起こさせたり人間関係を壊す原因となります。

 相手に感謝し敬意を払いたいなら、時間をとって丁寧かつ誠意が伝わる文章で手紙を書きたいものです。

そうすることによって予想以上の人脈を構築でき、周りからの評価も高くなるでしょう。

仕事のルール8

たまにはノミ二ケーションでもして本音で語り合おう

たまにはノミ二ケーションでもして本音で語り合おう

「みんなー、仕事もボチボチ切り上げて、今夜はこれから飲みにでもいこうか?」

 「課長、僕今日行けません・・・」

 「なんで?何か用事でもあるのか?」

 「ちょっと・・・・」

 「せっかく皆いるし、ちょっとくらいならいいだろう!」

 「既に予定があるので・・・・」

 こんな会話、職場でよく聞きませんか?

 近頃若手社員はあまり上司や先輩と夜食事や飲みに行きたがりません。

 仕事は就業時間内でやること。就業時間外はプライベートな時間。なので習い事に行ったり、デートしたり、趣味や仕事でのストレス発散のために時間を使いたがります。

 確かに明日への活力を見出すために、就業外時間となるアフターファイブは、個人的

なことに時間を使いたい気持ちはよく分かります。基本的にはそうすべきでしょう。

 ただし、就業時間では忙しくてなかなか質問できないことや、本音で語れないことが多々あります。ですので食べながらまた飲みながらお互いリラックスした状態で本音で語り合う場を努力して作る人とそうでない人とでは、仕事においても大きく差がつくでしょう。また、そのような場を設けてくれることにまず、感謝しましょう!

 正にその小さな気配りが勝ち組と負け組を分ける岐路になります。

 真剣に仕事に取り組めば取り組むほど、人間関係を大切にしようとします。

本音で語る時間をつくろうとするのです。

 一昔前までは、「ノミニケーション」という言葉が流行りました。仕事を終え先輩や

上司とお酒を飲みながら本音で質問・相談・議論し、お互い分かり合う努力をしました。

 いい意味での競争関係は人間を成長させますが、本音で分かり合える人間関係を構築 する努力なしではお互い疑心暗鬼も望めないでしょう

仕事のルール7

名刺はいつも持ち歩き、切らさないようにしよう!

「あ!名刺を忘れました・・・。」

 最近様々な会社の若い社員さんのこんな声をよく聞くようになりました。

 我々が新入社員時代は上司から厳しく言われました。

 「ビジネスに生きる人間にとって名刺は命だ!武士にとっての刀と同じだ!もしこちらが忘れて相手が持っていたら、勝負ありだ!」と。

 ですので、何があっても名刺だけは切らさず絶えずチェックし持ち歩こうと細心の注意を払ったものです。

 ところが、今名刺を忘れる社員の多いこと多いこと! 驚くのは忘れても目上の相手の名刺をもらってケロッとしています。

 我々は場の雰囲気で恥ずかしいとか情けないとか自然と思わされましたが最近は忘れた本人も悪びれた様子もなく 「忘れちゃった。朝から忙しくてバタバタしてたからしょうがない」で済ましてしまいます。

 先日もある会社の営業部に配属になった新入社員が名刺を忘れ、上司に怒られていました。

 「お前、営業部でありながら、名刺を忘れるとは何事か!お客様に謝りなさい!会社に帰ったらすぐに名刺をいただいたお客様にお前の名刺を送りなさい!」

 怖い上司のおかげで新卒で就職してから、私はただの一度でも名刺を忘れたことがありませんでした。頻繁に忘れる社員さんをみると理解できなくなります。

 やはり自分が名刺を渡したにもかかわらず、いかなる理由があろうとも、名刺がもらえないと気まずいですね。

 名刺を頂けないとお付き合いを拒否された思いにさせられるのは私だけではないと思います。  近頃は「たまたま今名刺きらしてます」と堂々と偉そうに言う年配の人も増えているようです。相手に悪気はなくても「付き合う気がないから名刺を渡さないつもりだな」と嫌な思いにさせているのがわからない気配りのない人達です。

仕事のルール6

人に不快感を与えない身だしなみや服装を心がけよう

ビジネスの世界において第一印象ほど大事なことも少ないでしょう。

 相手が超多忙であったり実力者であればあるほどです。

 もう二度とお会いできなくなることも往々にしてあります。勝負は最初にお会いするときの一回目ということが多いでしょう。

 そんな中で、第一印象ですべてが決まるということもよくあることです。

 人間としての中身はそう簡単に変えられないのですが、服装や身だしなみだけは相手に好印象を与えるよう気をつけたいものです。

 著名人や実力者など忙しい人のほとんどの場合、第一印象でその人と次にまたお会いするか、さらにお付き合いするかどうかを無意識のうちに決めているようです。

 どんなに若くても、また偉くても身だしなみや服装で相手に不快感を与える人は、本物の人から相手にされないでしょう。せっかくお会いするのですから、自分中心の身だしなみや服装をせず、できるだけ好印象をもってもらえるよう気を遣うのは、相手を敬うマナーとしてあたりまえのことではないでしょうか。

 よく自己アピールのために、偉い人や若い人はユニークな格好で現れることがありますよね。芸能人や工場で働いているような特殊な職業のため、たまたま職場から直行したなどの例外は除いて、できるだけお会いする相手が気を遣わない、また安心できるような身だしなみや服装を心がけたいものです。

 また、初めてお会いする人のみならず、毎日のように通う職場でも、周りの人が不快になるような身だしなみや服装は避けるべきでしょう。それだけで、あなたは評価を落としてしまうからです。

 場合によっては、意地悪されたり、いない時にみんなから非難されたり笑われたりもします。

    「服装の乱れは、心の乱れ」

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 初めて聞いたときに、なるほどと思いました。

 もし、会う人やまわりの人に不快感を与えていないという自信がなければ、素直に人に聞いてみたらどうでしょう。米国でも、超ミニスカートを職場にはいてきていた秘書ヨレヨレのスーツをきて来た新卒の男性社員、中途採用でお風呂にほとんど入らないので強烈な悪臭を放っていた上司などは、ほとんどの人から嫌われていきました。

 ちょっとした気配りです。

仕事のルール5

お客様には元気よく丁寧に挨拶し、誠意をもって応対しよう

あたりまえ中のあたりまえです。

 でも、驚くことに多くの人が理屈でとらえているため義務的・事務的に行っています。最も大切である心が伴っていません。

 米国で経営コンサルティング会社を経営していたとき、「顧客が購入に際して最も評価することは何か」についてアンケートをしたことがありました。そのナンバーワン評価項目が、「元気よく丁寧に挨拶し、誠意をもって対応してくれる」ことでした。商品・サービスに関する専門知識でも、商品力でもなかったのです。

 ただ、これは理解できます。

 コンビニエンス・ストアーでも、もし近くにいくつかあれば、店員が元気よく挨拶してくれたり、誠意があるところに行くのは人間として自然ですよね。

 面白いことにこれは基本的なことなので、気配りのできる人は若くても教えなくても自然に出来ています。そういう人は根っから人に尽くすのが好きで、人が喜ぶことをすることが好きな人です。残念ながらその種の人はめったにいません。ですので、周りの人が教えるか、それが苦手な人でも率先して学んでいくしかありません。

 やろうとして簡単にできることではありません。

 多くの人は見よう見真似で行動はしてみますが、心構えがなかなかできません。

 米国で大手国際会計・経営コンサルティング会社に勤めていた際、接客のプロである上司がいました。

 当時彼はまだ40歳でしたが、彼が行くとなかなかとれない会社まで一発でクライアント(顧客)にしてしまいます。私は彼の営業のノウハウを盗むべく、できるだけいっしょにカバン持ちとして営業に連れて行ってもらいました。

 彼にとってクライアント候補は「一目ぼれした彼女候補」彼女になってもらうためには、喜んでもらえること、好きになってもらうこと、そのためには出来るだけのことをすると言っていました。

 その中で、最も大事なこととして、元気よく挨拶することと、いつでも面倒くさがらず誠意を持って応対することを挙げていました。  ビジネスで最も強い人は、お客様に好かれ味方にした人ではないでしょうか!

仕事のルール4

出退社時はみんなに元気に挨拶しよう

次は退社時でよく見る光景ではないですか?

 「誰か新入社員の山本君知らない?さっきまでここに座ってたんだけど・・・。もう帰っちゃったのかなぁ?一言の挨拶もなしで・・・」「ああ!やっと携帯(電話)繋がった!おい山本!お前(上司に)挨拶もしないで、いつ退社したんだ?」

 ただこれは、新人に限ったことではありませんね。ベテランでもよくあります。

 「急に主任がいなくなったのですが、今日中に終わらすよう言われてて・・・、いくつか分らないことがあるので、聞けなくて困ってます。携帯に電話しても繋がらないし。課長!どうしましょう?」

 退社時だけではなく出社時にもこういうことは起こります。

 「佐藤さん、連絡ないけど今朝は遅刻かな?」「主任!彼女もう来てます。ただ、今トイレかどっかに行っていると思いますが・・・」「え!困るな・・・。もうすぐ来客があるから朝礼早く終わらせたいのに・・・。出社したら挨拶くらいはしてもらいたいなあ・・・」

 組織で評価される基本的かつ最も大切なポイントの一つに、どれだけ誠誠かつ親切な言動かということがあります。上記の行動はいかに自分勝手に動いているかを象徴しています。これでは、「私は自分勝手でまわりの人の都合は関係ありません!」とでも言っているのも同然です。

 評価どころか、組織において問題児扱いされるのは、時間の問題でしょう。

 また、ただ知らせたり挨拶すれば済むということでもありません。誠実な気持ちが大切です。少しでも「組織のためにお手伝いしたい、チームの一員として受け入れられ、役に立ちたい」というやる気と奉仕の精神があるならば、ぼそぼそとでなく、元気よくハツラツと出退社してみて下さい。まわりがあなたのことを見直すでしょう!

 先日、大手金融機関の社長が報告してくれました。

 一人の若い元気な女性社員が社内でも有名な暗い部署に配属になりましたが、その部署が短期間で社内有数の明るい部署になったと驚嘆されていました。  どの会社も伸びている社員は、例外なく出退社時の挨拶がすばらしいのです。

中国人スキー客の日本人救出、メディアの伝え方で日本人の反応が180度変化

018年1月20日、スキー中の訪日中国人観光客が崖に転落した日本人女性を救助した出来事について、中国のネット上に「日本メディアもようやく報じた」と題する記事が掲載された。記事は日本のネットユーザーから称賛の声が寄せられたことを紹介し、「日中両国民の関係改善にメディアが果たす役割は大きい」と指摘している。 

長野県のスキー場でスキーをしていた64歳の中国人男性・李中大(リー・ジョンダー)さんが崖下20メートルほどのところで動けなくなっている70歳くらいの日本人女性を救助したのは今月13日のこと。同じく女性を発見した日本人スキーヤーたちは自力救助が困難と考え、救助要請を出したうえでその場を立ち去ったが、李さんは女性を助けようと崖の下に降り、女性を助け起こして散乱した荷物を拾い集めた。その後、李さんは駆け付けた救助隊に女性を任せ、その場を離れて仲間を追い掛けたが途中で遭難。14日昼ごろにヘリコプターで無事救助された。 

この出来事について、中国のネット上には18日、「日本の有力なメディアは取り上げておらず、簡単な報道を見つけたが、その内容は李さん自身が遭難したことがメインで、記事をよく読んでいなければ他者を助けたという前提が見落とされやすい」と説明する文章が掲載され、この中では日本のネットユーザーから「なぜ(李さんを)助けた」「税金の無駄遣い」「コース外を滑るやつなんか救助しなくていい」など、批判の声が上がったことが指摘された。 

一方、20日の「日本メディアもようやく報じた」という記事は、時事通信社が18日に「中国人スキー客が日本人救助」と伝えたことを紹介するもので、「主に中国の報道を引用した形だが、ようやく日本メディアがこの出来事の全貌を知る機会を日本の人々に提供した」としている。 

そして、この時事通信社の記事に寄せられた「ありがとう。無事でよかった」「国際問題が多い中、こんなニュースはほっこりします」「もっと大々的に報じられるべき記事」「素晴らしいに尽きる。こういう自己犠牲的な方も中国人にはいるわけだ。偏見は捨てないといけないね」「人命救助に国籍も政治も関係ありません。勇気ある行動に感謝、敬意あるのみです」などの日本のユーザーのコメントを転載。 

記事は、「このことから分かるように、日中の人々の関係改善にとってメディアが果たす役割は何とも重要。両国の人々がこういう前向きな情報を知ってはじめて、関係をより良くすることができる」とまとめた。