■仕事のルール5「お客様には元気よく丁寧に挨拶し、誠意をもって応対しよう」
あたりまえ中のあたりまえです。
でも、驚くことに多くの人が理屈でとらえているため義務的・事務的に行っています。最も大切である心が伴っていません。
米国で経営コンサルティング会社を経営していたとき、「顧客が購入に際して最も評価することは何か」についてアンケートをしたことがありました。そのナンバーワン評価項目が、「元気よく丁寧に挨拶し、誠意をもって対応してくれる」ことでした。商品・サービスに関する専門知識でも、商品力でもなかったのです。
ただ、これは理解できます。
コンビニエンス・ストアーでも、もし近くにいくつかあれば、店員が元気よく挨拶してくれたり、誠意があるところに行くのは人間として自然ですよね。
面白いことにこれは基本的なことなので、気配りのできる人は若くても教えなくても自然に出来ています。そういう人は根っから人に尽くすのが好きで、人が喜ぶことをすることが好きな人です。残念ながらその種の人はめったにいません。ですので、周りの人が教えるか、それが苦手な人でも率先して学んでいくしかありません。
やろうとして簡単にできることではありません。
多くの人は見よう見真似で行動はしてみますが、心構えがなかなかできません。
米国で大手国際会計・経営コンサルティング会社に勤めていた際、接客のプロである上司がいました。
当時彼はまだ40歳でしたが、彼が行くとなかなかとれない会社まで一発でクライアント(顧客)にしてしまいます。私は彼の営業のノウハウを盗むべく、できるだけいっしょにカバン持ちとして営業に連れて行ってもらいました。
彼にとってクライアント候補は「一目ぼれした彼女候補」彼女になってもらうためには、喜んでもらえること、好きになってもらうこと、そのためには出来るだけのことをすると言っていました。
その中で、最も大事なこととして、元気よく挨拶することと、いつでも面倒くさがらず誠意を持って応対することを挙げていました。 ビジネスで最も強い人は、お客様に好かれ味方にした人ではないでしょうか!