■仕事のルール9「礼状はメールではなく手紙を書こう」
「安田君、昨夜は忙しい米山商事の米山社長にご馳走になったんだから、すぐに礼状出しとけよ!」
「部長、わかりました。すぐやります!」
「頼むぞ!中小企業とはいえ、うちにとっては大事なお客様なんだから」
「あー、できました!それでは部長だしておきます」
「え!内容は?ちょっと見せてみろ!」
「ええ!Eメール?それもたった2行?これじゃあもらった方も事務的に出しているのが伝わるぞ!そもそもこれでは形だけで心がこもっていないから礼状になってないぞ!ちゃんと手紙を書いて郵送しろよ!」
昔は初めてお会いさせていただいた際は、すぐに丁寧な手紙(礼状)を書いたものです。最近はインターネットの普及に伴い、軽いEメールで礼状を送る人が随分と増えました。
その方が早いし楽なのは理解できますが、頂いても礼状として受け止めにくいのではないでしょうか?
もちろん、Eメールでも心のこもったものもあるので、手段は問題ではありませんが、インターネット時代で、みんなが軽いメールのやりとりをしている中、丁寧かつ誠意がこもった手紙を郵送でだすと、受け取った方も「若いのになかなか感心だな・・・」などとそれなりの評価を得ることでしょう。
信頼を勝ち取るということは、そのような小さな心配りの積み重ねの結果です。
今日のようなEメールでの簡単なメッセージでなんでもかんでもコミュニケーションを済まそうとしていると、誤解や誇張や説明不足で不信感を起こさせたり人間関係を壊す原因となります。
相手に感謝し敬意を払いたいなら、時間をとって丁寧かつ誠意が伝わる文章で手紙を書きたいものです。 そうすることによって予想以上の人脈を構築でき、周りからの評価も高くなるでしょう。