■仕事のルール11「使わないものはためないでその都度すてよう」
「渡部君、貸しておいたアンケートの集計表、返してくれる?」
「はい、課長!」
「午後に打合せで使うから午前中にね」
「わかりました、すぐに・・・。あれ?確かにこの引き出しに入れてたのに・・・。なんでないのだろう?」
「どれどれ見せてみろ。なんだこりゃ!書類でぐちゃぐちゃじゃないか!しかも、もういらないものばかりだぞ!これじゃ何がどこに入っているのか、わからないだろう!」
「すみません、将来また必要になるんじゃないかと思うと、なかなか処分できなくて」
「ばかやろう!こんな古い書類必要になるわけないだろう!いらないものはすべてすぐに捨てなさい!仕事が出来るやつは、将来使う可能性の低いものなんかは、すぐ捨てるぞ!第一パソコンにデータが入っているだろう!紙で残しておく理由まったくないよ。捨てる勇気をもたなきゃ!すべて今すぐ捨てろ!」
「はい!確かに捨てるのには勇気がいりますよね・・・」
「いいかよく聞け!捨てないとどんどんいらないものがたまって、本当に必要なものが
どこにあるかわからなくなる。タイム・イズ・マネーだから、いらないものの中にい
るものを探すのに大変な時間と労力を使うから、膨大なコストと精神的ストレスになるんだよ。
お金は使っても取り戻せるが、失った時間は取り戻せないぞ!いらないものでも捨て
るとなるともったいないとか将来困るんじゃないかと思うやつは、スピード社会についていけないよ」
「意外と捨てるのは得るよりも難しい」
と昔のアメリカ人上司は口癖のように言っていました。
米国でも仕事が出来る人ほど、机の上も中もきれいです。
今でもハッキリ覚えていますが、米国で一流の弁護士事務所のナンバーワン弁護士の部屋に通された時、あまりの綺麗さにビックリしました。
なんだ仕事もしないのに請求ばかりする調子のいい弁護士かと思って一緒に仕事しところ、仕事のできることできること。なんと必要な情報はパソコンと頭に入っているから書類がいらないとのこと。