■仕事のルール13「まわりの人からどんどん教えを請おう」
「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」
わからないことは恥ずかしがらず、その都度勇気をだして素直に聞いたほうがどんなに後々大きな恥をかかなくて済むかを指摘していますよね。
中学一年生の時、知らないのに知っているふりをしていた私を察知するなり、担任の先生は大きな声でよくこの言葉を言われました。そのお陰で中学校を卒業するときには知らないことはなんでも人に聞けるようになりました。
そんな私ですが、米国でプロの経営コンサルタントになってから、その原点を忘れ、知ったかぶりをして大失敗したことがあります。
ちょっとした笑い話にもなりますが・・・・。
それは経営コンサルタントとして独立仕立ての頃のことです。
テキサス州政府の経済開発機構のアドバイザーに就任したのがきっかけで、同機構の長官と理事四人を連れて、テキサス州に進出することを検討していた日本の大手コンピューターメーカーA社の専務はせっかく遠路はるばる米国から日本に来たので、美味しい本場の日本料理をご馳走したいとのこと。それで半分通訳を兼ねた私を含め同機構の全員一流の料亭にご招待いただきました。
料亭に到着後、A社の専務一行は社内打合せで遅れているので予約した懐石料理を先に食べ始めてほしいとのメッセージがありました。早速懐石料理が運ばれ始めました。が、長年米国に住んでいた関係で私は実は懐石料理を食べたことはありませんでしした。
不安でしたが、女将さんに出されたものすべて食べていいのかどうか恥ずかしくて聞けません。
彼女が部屋から去るのを見届けて、いきなり皿にのっているものすべて食べ始めたところ、米国人である全員が私の真似をして皿にのっているものすべて食べきってしまいました。
その直後、A社の専務が部屋に到着しました。そして、彼が一言。
「浜口さん、まさか皆さんにすべて食べれるとは言われてませんよね?でもアメリカ人って凄いな! 飾りまで食べちゃうんだもんな・・・」
私は赤面と同時に額から脂汗が・・・・。 「一言女将さんに聞けばよかった」と後悔。