■仕事のルール15「自分のイメージ作りを大切に」

 いろいろな話題を提供し一躍有名になったライブドアの堀江社長を嫌っている人が多いのに驚きます。

 先日もタクシーに乗った直後、運転手さんが不機嫌そうな様子で関西弁で捲くし立ててきました。

 「お客さん、ライブドアの堀江って野郎どう思いまっか?あっしらタクシー運転手仲間はけしからんと思っとるんですよ!みんな頭にきとる!若くして財を成したか知らんが、公の場にTシャツで出てきて挙句の果てに金に出来ないことはないとぬかしやがる!世の中舐めとんねん!あっしら暑い時も寒いときも、いつもお客様に感謝するんで、ちゃんとした格好してまんねん!当たり前やそんなん!金があるからって一人だけあの格好はないでっせ!やつ見るたびに腹たちますねん!」

 堀江社長の合理的な企業論理はわからないでもありません。ただ、世の中の人に共感を得るためには、謙虚なイメージ作りは非常に大事でしょう。ほとんどの人は理屈より、見た目で好き嫌いを判断してます。

 彼は謙虚な気持ちでできるだけ人に不快感を与えないようなイメージ作りをすれば、かなりの支持者を得るでしょう。つまり、余計なことでマイナス評価されずに済み、もっと多くの人から賛同や応援を得られるはずです。 

 所詮、人間は他の人からの応援や評価なしでは結果も出せませんし、生きてもいけません。

 米国でも堀江社長のようにどこに行くにもTシャツで通し、中身で勝負しようとしていた経営者がいました。

 ところが彼がいない酒の席で彼のことを誰一人よく言わないのです。性格は悪くないのにです。

 「あいつは人をバカにしているよな!我々は毎日我慢してスーツ着ているのに、あいつだけ楽な格好して!何様だと思ってるんだ!」

 「バカじゃないの?あんな格好して!」

 私が顧問をしていた会社のある社員は、いつも芸能人のような格好で来ていました。せっかく良いことを言うのに、変わり者として上司は評価しませんでした。

 彼は結局面白くなくて会社を辞めていきました。

 自分で自分の首を絞めるとはこのことではないでしょうか。