■仕事のルール26「姿勢よく座ろう」

 「バカもの、姿勢が悪い!ビシッと座れ、ビシッと!」

 突然の上司からの罵声に驚くと共に、なんで座り方一つで朝からこんなに怒られなければいけないのか、その若手社員は理解に苦しんでいるようでした。

 たまたま顧問先である上場したてのベンチャー企業に訪問した時の出来事です。

 その社員はかなり落ち込んでいる様子。私も小さいときよく両親に叱られました。

 座った時の姿勢が悪いためにです。納得できなかったので母親に聞いたところ4つの理由を指摘してくれました。

 まず、姿勢が悪いと病気になる可能性が高まるから。2つ目に心身ともにダラダラと

緩むこと。3番目として一生懸命頑張っている人が見たら邪魔な存在となる。最後に早

く疲れて集中力が落ち、続けていることが嫌になるからとのこと。

 なるほど、今家庭や学校では姿勢のことは昔ほど指摘したり、正したりすることがなくなったように見受けられます。自己管理するべきこととして、そこまで手取り足取り教えなくなったためでしょうか。

 どうもそうではないようです。教師や親が自信や情熱をなくし厳しく言えなくなってきているからではないかと危惧しています。

 両親がいつも嫌というほど姿勢について厳しく指摘してくれたため、私はよい方になりました。そのため、長時間仕事しても疲れませんし、仕事の集中力はかなりつきました。また、学校時代も卒業してからもまったく病気したことはありません。その上、大学を出て入社してから独立するまで、そして独立してこのかた遅刻や欠勤は一度もありません。

 小学校1年生から大学まで競泳をやってたことから体力がついたことも大いに貢献していると思いますが、最も大きな理由は姿勢が良いからだと思っています。よく、色々な方から姿勢がよいと言われます。まあ、姿勢がよくいつも胸を張っているので威張っているようにも見られます。また、肩書き上社長でもあるので、丁度いいのかも知れません。

 いずれにしても、姿勢よく座るよう指摘して下さることは、あなたのことを本当に思って言ってくれている証拠です。  注意してくれた人に感謝すべきですし、自分のために努力して直すべきです。