■仕事のルール27「職場は人生大学」
これは弊社専務の口癖です。彼は東大を出て大手銀行に就職。その後、大手シンクタンクや外資系投資会社など経て、中国上海で会社経営にも携わりました。
彼はよく言います。
「社会に出たら一流だろうと何であろうと出身大学なんて関係ない。今何ができるか、どれだけ会社のために稼ぎ貢献できるかだ!」
まったく同感です。以前弊社も一流大学出身者や一流企業での管理職・役員経験者を多く中途採用したことがありました。一流大学を出て、一流企業でそれなりの経験をし責任職をこなしてきた人ならば、そこそこの仕事ができるであろうとの判断からです。
結果は大外れでした。一流大学・一流企業出身ということでプライドばかり高く、弊社での仕事はまったく出来ませんでした。出来なかったというより、正確には大企業で重職を長年した経過から、人に仕事を振ることは上手ですが自分ひとりでは何もできないのです。
つまり、一日中会社でブラブラし、電話で指示だけ出しているのです。
怒った専務は、彼らに言いました。
「当社のためにプライドを捨て、一人で営業し稼ぐ気がないやつは即刻辞めろ!」
結果的には当時の中途採用ベテラン社員は、専務を残して見事全員、辞めてもらいました。
その時に専務が一喝。
「職場は人生大学や!どこの一流大学を出たとかどこの有名企業に勤めたと言っても仕事できないやつは信用できない。職場を人生の道場と思って修行する気のないやつなんか、社長いりませんよ!辞めてくれてせいせいした」
教育を受けるのは学校だけではありません。
人間がいるところすべて教育の現場です。
人生の時間を最も使い、様ざまな人がいて人間の組織を作っている会社こそ最も重要な教育機関であり、最高の人生大学です。
その最高の教育機関で仕事を通じて様ざまなことを学び合い、人間性を高めていきたいものです。