仕事のルール31

■仕事のルール31「毎日大いに挫折しよう」

 クイズです。次の二人は誰でしょう?

 まず一人目。22歳でビジネスに失敗。23歳で地方議員選挙落選。24歳で再度ビジネスに失敗し、26歳の時最愛の恋人が死去。27歳で神経衰弱の病にかかる。34歳、39歳で連続して下院議員選挙に落選。46歳でまた上院議員選挙に落ちる。47歳の時、副大統領選挙に敗れる。49歳で再び上院議員選挙に落選・・・。

 二人目です。6歳で父を失い、3人の兄弟の世話をしながら、働きづめの母を助けるために家庭料理を手がけるようになる。12歳の時、母の再婚をきっかけに家を出てからは、機関車の助手や保険の外交、蒸気船、フェリーのサービスステーションなどの様ざまな職業を転々としながら30代後半でガソリンスタンドを経営するが、干ばつや大恐慌で倒産。60歳でレストラン事業を始めるが、失敗し多額の借金を抱え込み社会保険で生計を立てる。62歳で、背水の陣の思いで更に借金を重ね、手元に残ったわずかな資金で再度レストラン事業を模索。65歳でそのレストランを事業化し、世界初のフランチャイズビジネスを始める。

 最初の人が、後に第16代アメリカ合衆国大統領となるエイブラハム・リンカーンで、二人目は世界最大級のフランチャイズビジネスとなった「ケンタッキー・フライドチキン」の創業者、カーネル・サンダーズです。

 この話を聞くと、職場での挫折なんてたいしたことないと思いますね。

 挫折は繰り返せば繰り返すほど力がつきます。

 私も小さい頃から挫折の連続でした。小学一年生から競泳選手を目指し大学生まで必死に練習しましたが、背が伸びず挫折。国際経営コンサルタントになるという夢をもって米国の経営大学院七校受け全大学院の受験に失敗。ようやく拾ってもらった国際会計・経営コンサルティング会社に勤めている際に米国公認会計士を毎年受験するが失敗の連続。念願かなって国際経営コンサルタントとして米国で独立するが、その直後、資金・信用・人材などすべてを賭けて応援していた会社が倒産。

 挫折は繰り返しましたが、その経験が今大きな財産になっています。  挫折した分、コンサルタントとして力もついたようですし、どんな困難でも乗り越えていける自信がつきました。