■仕事のルール34「どんな時でも言い訳をしないようにしよう」

 私が大嫌いなことの一つに「言い訳」があります。

 言い訳をしないで生きていくのは、確かに難しいことです。

 反対に、言い訳をすることは、実に簡単なことです。

 約束した時間に遅れた場合、あなたはどうしますか?また、仕事上で失敗した場合はどうでしょう?言い訳を考えるのは、難しくないですよね。

 相手には、あなたの行動を全て把握することはできないので、いくらでも理由を創作できるのです。本当は寝坊しただけなのに、自分の非を知られたくないために、子供が急病になったので病院に連れて行ったということも出来ます。

 仕事の失敗も、ちょっと考えれば、いくらでも理由が見つかるでしょう。

 言い訳とは、実に「自分の失敗を隠し、自己正当化するための悪知恵」なのです。だからそこには、その人の人生に対する卑怯な姿勢が見て取れるので、私は言い訳をする人を信用する気にはなれません。

 言い訳をしないということは、自分の行動にいつも責任を持てる、ということであり、これこそが真の大人として、社会人として心がけるべき姿勢ではないでしょうか。

 しかし残念なことに、日本社会では言い訳をしない人に出会うことのほうが難しいかもしれません。一方、失敗したら言い訳をせずに謝ればいい、それで許されるという安易な姿勢も考えものです。

 では、そうすればいいのか?

 それには言い訳が必要な失敗は、しないようにするしかありません。

 つまりあなたが責任をとれない失敗はしないと決めて、最大の注意と努力をすることです。

 確かに人生は失敗の繰り返し、事実、私も今まで失敗の繰り返しで生きてきました。世界の一流の人達も失敗が転じて成功した例がたくさんあります。

 つまり、成功につながる失敗は大いにしてもいいわけです。

 しかし、他人に迷惑のかかる失敗は二度と繰り返さないこと。これは常に「心がける」ことで実行できます。  言い訳によって信用をなくす人生か、ちょっと大変でも、日ごろの心がけで言い訳をしなくて済む人生にするか、どちらが得かはあなたの判断次第です。