■仕事のルール40「セミナーやイベントには積極的に参加しよう」
長いようで短い人生です。たかが頑張って生きて百歳前後。その中で何人との意義のある出会いがあるでしょう。経営コンサルタントという職業柄、次のことをよく聞かれます。
「自分を向上させるにはどうしたらいいのでしょうか?」
「自己啓発の効果的な方法は何でしょうか?」
「効率をアップさせるには?」と。
私の場合、特効薬は二つあります。
まず、本を読みまくることです。これはほとんどの方が実行していると思います。もう一つは、セミナーやイベントに出まくることです。これは、時間とお金、更に実際に会場に行って理解に努めるという労力が必要ですので意外と実践している人は少ないようです。
劣等生だったにも関らず、高校卒業直前に急に国際経営コンサルタントを目指すことにしました。それで、自分の人間性と必要な能力を向上させてくれそうなセミナーやイベントは出まくりました。たとえ高額でも親や姉に借りてまで参加しました。
例えば、英語が全然できなかたにもかかわらず、いつかペラペラになりたいと思い、米国一流週刊誌「TIME」を教科書に使って学ぶ、「速読の英語」という講座を三ヶ月かけて受講しました。受講生のほとんどが同時通訳者や海外長期留学経験者で、私とのあまりのレベルの違いに愕然としました。講義はまったくわかりませんでしたが、「いつかこういう講座の講師ができるくらい知識と英語力を身に付けるぞ!」と決意しました。
あれから26年。あの講座を受講したお陰で、その時の悔しさをバネに米国に行って必死に学びました。そして、米国経営大学院生を相手に米国経営大学院で英語でビジネス全般を教えられるまでになりました。
すべては、あの講座「速読の英語」を受講したことから始まりました。
本で読むと理解に時間がかかることでも、直接講師に教えてもらったら一発で理解できることもあります。今では、私は毎週のようにセミナーで講演させていただいていますが、学生や若手社員が背伸びして講義を受けてくれている姿をみると、昔の自分が懐かしくて、思わず、「頑張ってね!今理解できなくても、学び続ければ将来必ずものになりますよ!」とついつい励ましています。
一流の経営者の中でもセミナーやイベントに参加し感化され人生が開けた方も多いのです。