■仕事のルール43「頼まれたことはすぐやろう」
「西山君、先週頼んだ、大木商事の大木社長とのアポどうなった?」
「あ!あれはですね・・・・。翌日大木社長に電話したら留守でしたので、一応電話あったことを秘書に伝えてもらうことにしました」
「え!じゃあ、その後何もフォローしてないの?」
「いえ、また電話したのですが、その時もいらっしゃらなかったので・・・」
「じゃあ、まだアポが入ってないということだな!」
「はい、こんな調子だとアポ入れるのはかなり時間かかると思いますが・・・」
「ちょっと待て!私が君に頼んだ時は、大木社長と電話で話した直後だったんだぞ!なんであの時すぐに秘書に電話してアポ入れなかったんだ?あの時すぐに電話してれば、一発でアポ入っていたはずだ!」
「すみません、そんなにお急ぎだとは思いませんでしたので・・・」
「普段から言ってるだろう。お客様とのアポは何よりも最優先だと。今まで何を聞いていたんだ?もう、いい!君にはもう頼まん! これからは、何でもすぐやってくれる横山君に頼むようにするから」
「いや課長、次から気をつけますので・・・」
西山君には次のチャンスはないでしょう。本当によく起こることです。
昔から「急ぐ仕事を頼む場合、一番忙しい人に頼め」というルールがあります。忙しい人は、次から次へと仕事が入ってきますから、頼まれたらすぐにやるからです。
一方、暇な人や仕事の出来ない人は、行動が遅い上、時間がかかるので後でやろうとします。しかし、後になれば忘れるか、他の急ぎの仕事が入ってきて更に後回しにします。結果的には、やるチャンスを逸してしまいます。
私も職場では戦争の様な毎日を過ごしていますので、頼まれたら本人の目の前で電話し、必要なアレンジをするよう心がけています。もし、その場でアレンジできなかった場合、後でも必ず実行されるよう秘書に確認するなどの手を打ちます。
頼まれたことを結果的にやらなかった場合には、今まで積み上げてきた信用をすべて失います。