■仕事のルール47「いつも笑顔で」

 私が米国で国際会計・経営コンサルティング会社に勤務していたときに、秘書として一緒に働いてくれた日本人がいました。実に優秀な秘書で、何か頼むと、先々まで配慮してやってくれるので本当に助かりました。

 短大を卒業したばかりで秘書としては未経験の若い女性でしたが、今まで働いてくれた秘書の中では、今の秘書と並んでピカイチです。

 彼女に仕事を頼むと、いつでもどんな難しいことでも笑顔で受けてくれました。そして、彼女の能力では難しいだろうなと思う書類でも、短時間で見事に仕上げてきます。頼んだ仕事でできなかったことは一つもありませんでした。とても努力家で、前向きな姿勢には、本当に感心しました。

 その後、私が独立したこともあって、彼女は他の会社に移りましたが、持ち前の明るさと努力でどんどんキャリアアップし、いまでは日系の一流商社で、なくてはならないベテランの現地秘書として働いています。

 いつも笑顔を絶やさない人は、誰からも好かれ幸運にも恵まれることを実感しました。

 どんな時でも笑顔でいられるということは、心が常に前向きで、何にも負けない強さを持っているということです。また、外に向かって心が開かれているので、他人を受け入れることができるし、運気を招きます。

 反対に、ブスッとした顔でいる人には、何も頼みたくなくなるし、人からも好かれません。心が傲慢で自己中心になっているので、人を受け入れられない状態になっています。心が閉じているので、運も入ってこないし、当然頼んだ仕事も満足のいくものにはならないはずです。

 職場は戦場ですから、毎日様々な変化の連続です。

 お客様に満足していただく闘いであり、敵との攻防戦です。その中に身を置いていると、感情の起伏も激しくなるでしょうし、心もカサついてきます。そんな中にいつも爽やかな笑顔の人がいてくれたら、どんなに空気がなごみやる気が湧き、団結力が生まれることでしょう!

 笑顔は、人の心を癒し、励ましてくれる魔法のようなもの。

 ぜひ、あなたこそが職場の救世主、「いつも笑顔の人」であってください。