■仕事のルール50「メモ魔になろう」
「藤沢くん、先日君が言ってた新製品のキャッチフレーズなんだったけ?」
「はあ、いつですか?」
「この間、京都出張の帰りに新幹線の中で突然言ってたじゃないか!あれだよあれ・・・。もう忘れたのか?」
「ああー なんでしょう?すみません、あの時とっさに浮かんだので今すぐには思い出せませんが・・・」
「忘れるくらいなら、なんでメモしなかったんだ?」
「すみません、そんなに気に入って頂いてるとは思わなかったので・・・」
「君はいつもそうだよね、新人なのに!いつも大事なことメモらないよね!なんでなんだ?私が君くらいのころ、先輩や上司が言うことは必ずどこでもメモしてたぞ!」
確かに言われる通り、会社や仕事の仕方になかなか慣れていない新人や若手社員であるにもかかわらず大事なことをメモしないのを見ていると、話もしたくなくなります。伝えた瞬間忘れられるのが目に見えているからです。一回ならまだ目も瞑れますが、何度も繰り返されたらもう二度とその人とはかかわりたくなくなります。
20年以上国際ビジネスに関ってきて自信をもって言えることがあります。
国や年齢に関係なく一流のプロフェッショナルにはいくつかの共通点があることです。その一つに、彼らは「メモ魔である」ことが挙げられる。どんなに頭がよく記憶力のいい人でも、大事なことは必ずメモします。
大事なポジションにいる忙しい人はなおさらメモを取ります。
米国で、国際会計・経営コンサルティング会社に入社したての頃、研修で何度も言われました。とにかく大事なことは「ドキュメンテーション」するようにと。
その「ドキュメンテーション」という言葉の意味がピンとこなかったのですが、先輩が書いたものを読んでいるうちによくわかりました。誰が読んでもわかるようにしてあるメモでした。そのメモを読むとそのクライアント(顧問先)のことすべてが分かるようになっていました。
それも「短からず長からず」です。
たかがメモですが、そのメモの威力を痛感した次第です。