■仕事のルール51「自然体で背伸びしよう」
やり過ぎずやらなさ過ぎず」。一昔常識だったサラリーマンの掟。
当時は右肩上がりの日本経済でした。今は成果を出すために徹底してやらなければなりません。日本もいよいよ本格的なプロフェッショナル(プロ)の時代に入りつつあります。
つまり実力主義・成果主義の時代です。今まではある程度満遍なくこなせる人であれば、企業・特に大企業・中堅企業の社長は務まりました。そこそこ優秀であれば、経営者は誰がやっても似たり寄ったりだったのです。
しかし、これからは、日産自動車のカルロス・ゴーン氏のように、できる人がやらなければ会社は崩壊します。山一証券、ダイエー、ヤオハン、日本長期信用銀行など例を挙げればきりがありません。このように日本でも経営はプロがやらなければ成り立たなくなります。今までのような、売り上げ・市場拡大主義は終わり、利益率・キャッシュフロー重視、更には株主への利益還元を重視した経営が必須となってきたからです。これは資本主義経済でのあたりまえの原理で、今までの歪んだ日本経済が国際的、特に先進国から遊離してただけです。
企業において役職で組織が形成されるような形式的な経営の時代は終わりました。今後はプロとして何ができるかでその人の組織内での役割や存在価値、更には存続が決まります。
まさに企業は、そもそもあたりまえであるプロ集団化への道を歩み始めています。
平社員から始まって上は社長まで一人一人がプロとして効果的・効率的に仕事をしなければ、競争力ある勝ち組企業にはなれず生き残れません。
プロとは「自然体で背伸びする人」だと思います。
無理しすぎると、その反動とストレスで長続きしませんし、適度な無理、すなわち自己限界への挑戦をしなければ、人間性や能力は高まりません。自然にそうできるようになるのがプロです。
国際ビジネスやベンチャービジネス支援を専門とした経営コンサルティング会社としての弊社は、依頼主である経営者や投資家がしっかりしてさえいれば、他の一流コンサルティング会社が引き受けないような難しい仕事でも積極的に受けるようにしています。
プロ集団として能力以上に背伸びすることによって、私を含めスタッフの許容範囲を広げ、能力をより伸ばすことができると信じるからです。
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