■仕事のルール54「人に変わってもらいたければまず自分が変わろう」
あなたのまわりに相性の合わない人、どうしても気が合わない人はいませんか?また、もう少しこうであってくれればと思う上司とか同僚とか。気の合う人と合わない人、顔を合わせると、どうしても嫌味な一言を言われてしまう人が必ずいますよね。避けて通れる関係ならいいけれども、そういうわけにもいかない場合、どうすればいいのでしょうか?
本音を言えば、相手に変ってもらいたい、しかしそれは相手もあなたに対して思っていることかもしれません。ではどうすれば?
こういう時、私はこの言葉を思い浮かべることにしています。
仏教の教えに「依正不二(えしょうふに)」という言葉があります。
これは、業の深い人間が集まる娑婆世界で、いかにしてより良い人間関係を作っていくか、ということの答えになっています。簡単に言うと、自分と自分のまわりを取り巻く環境は、別のものではなく一体であるということでまわりに起きる出来事も、まわりにいる人間も、すべて自分自身の心の状態を映す影なのだと教えています。
自分が動けば影も動きます。影に合わせて自分が動くことはありません。
というように、環境を変えたかったらまず自分を変えよという原理です。
はじめてこの言葉を聞いたとき、「なるほど!」と思いました。
相手を変えるのは難しいことですが、自分を変えてみることならできますよね。
先日、ある会社の新人社員さんより職場の上司とうまくいかないという相談を受けました。いつも高飛車で、自分勝手な命令ばかりする上司についていけないというのです。「あなたが少し心を広げて、上司の誕生日などにちょっとした贈り物をしてみては?」と私はアドバイスしました。
彼は、用事がない限り話しかけるのもイヤな上司の誕生日に、意を決して小さなギフトをしたそうです。すると、その上司は意外そうな顔をしましたが、それからはたまに笑顔で声をかけてくれるように変ったそうです!
ちょっとしたことですが、相手より少しだけ心を広く持つことですね。