■仕事のルール56「会いたい人にはどんどん会おう」

 いろいろな本を読むと、自分が経験していない知識も身につくことがあります。それがたとえ恋愛小説でもいいのです。様々なことを全て自分で体験しなければならないとなると何回人生をやりなおしても太刀打ちできませんから。

 それなら、作家の考えた人生を擬似的に空想の中で体験すればいいのです。主人公になってもいいでしょう。主人公の親友でもいい。またライバルというのもおもしろいかもしれません。ただ、小説だとどうしても自分の思ったように登場人物は動いてくれませんし、自分の疑問にも答えてはくれません。やはり、生身の人間に会うのが一番だったりします。

 テレビに出ている人に意見が言いたいと思っても「そんな機会はない」と諦めていませんか?その人のWebサイトを見てみてください。講演会のスケジュールが載っていませんか?ディスカッションの時間はありませんか?芸能人などは自分と意見を交換する機会というのは少ないかもしれませんが作家や評論家、ジャーナリストなどは意外と意見を交換できる機会はあるのです。

 また仕事上で会いたい人もいるでしょう。会いたいと思ったら、まず連絡してみましょう!とにかく、お願いしてみて下さい。相手があなたのその積極性を高く評価してくれることも多いのです。会いたい人に会うと、その人になぜこんなに会いたかったのか、すぐに分かる場合があります。空気というのでしょうか。不思議と波長のようなものがあるみたいですね。

 私は、学生時代から相手が有名人であろうと、会いたいと思った人には必ず出会うようにしてきました。例えば、経営学を勉強していたとき、その道の世界的大家、ピーター・ドラッカー博士や故エドワード・デミング博士の本を読み、実際に直接質問をしたくて会おうと思いました。

 みんなに会ってもらえるわけがないと言われましたが、意外にすんなりと会って頂きました。彼らの本で分からなかったことを伺ったところ、具体的にかつ丁寧に説明頂き、深く納得できました。その面談はその後の勉強や仕事に大きな励みとなっています。

 人に会うことは、頑張れる原動力を得るのみならず、自分の経験や人生を豊かにしてくれることが多いです。

 また、人の経験談を直接伺うことは自分の経験にもすることができます。