■仕事のルール57「発言は短くポイントをついて」
人前で発言する時、どうしても緊張し説明が長くなったり、反対に周りの目が気になり過ぎて、発言自体を止めてしまう人がいます。
これは外国語を学ぶ日本人とよく特徴が似ているんです。
「間違えたら恥ずかしい」「反論されたらどうしよう」「それなら話しかけない方がいい、話さない方がいい」というわけですね。極度に反論を怖がるため、却って説明がだらだらと長くなりますし、間違えたら恥ずかしいと思うことから、曖昧な表現に終始してしまいます。
「この商品は、軽量化するために塗装も内部も軽く作っています。軽いといっても、別に単純に薄くしたわけではなく、○○という技術を使い、この技術はうちで開発したんですけどね。あ、軽量化したからと言って壊れやすくなった訳じゃないですよ。それに小型化もできたんです。持ち運び便利ですよ。それと・・・」
これはありがちな商品説明ですね。
でも、これでは、商品の一番の売りがなんだかさっぱりわかりません。
「何よりも軽くしたことがこの商品の一番の特徴です。軽量化し更に小型化にも成功しました」
だけで十分伝わりますよね。軽くしたから壊れやすくなるとすぐに考えることはないでしょう。質問されたら答えればいいのです。
「どうやって軽くしたの?」には、「塗装面と基盤の軽量化です。強度には問題ありません」
ほら、この方が、この商品は、「軽くて小さくなったけど、壊れないんだ」という特徴が伝わりやすいですよね。何が違うのでしょうか。
一番伝えたいことをポイントを付けて短く伝える点です。
一回の発言で言いたいことは一つ、というのは、短ければ短い発言であれば伝わりやすくなりますよね。細かい説明は後で十分できますし、技術的なことなどは言葉で聞くよりパンフレットなどで読んだほうが理解しやすいものです。
全ての情報を整然と伝えようとするのではなく、一番伝えたいことを短い発言でポイントをつけること。これが相手の心に伝わり易いテクニックなのです。