■仕事のルール58「まず整理整頓から」
社会に出ると、一つのことだけに関っているわけにはいきません。仕事ももちろんです。一つのプロジェクトに集中したとしても、担当している会社や商品・サービスは多岐にわたっているのが、「普通」のことです。
ついスケジュールが押してくるとしてしまうことの一つに、「上にどんどん重ねる」というものがあります。終わっていない作業がありながらも、次のものに手を付けなければならない場合、終わっていない作業をそのままにして、その上に新しい仕事を積み上げるのです。二つや三つなら、なんとかまだ対応できるかもしれませんね。でも、それが、四つ以上になったときを想像してみてください。
また、積み上げるだけではなく、「場所をどんどん移動する」というものもあります。デスクの上だけではなく、デスクの下のスペース、デスク横にあるキャビネットのスペースにまで広げ、しかも重ねていったとしたら・・・。何がなんだか分からなくなるでしょうし、重ねたものはいつかは雪崩を起こすでしょう。
そして、もう一度周辺を見回してください。
スマートに仕事をこなして成績を上げている人、仕事のできる人は、デスクの周りが整理整頓されていませんか?会社から帰宅するとき、デスクの上がきれいな人に仕事のできる人が多いのではないでしょうか。
効率を追求する経営コンサルティング会社である弊社も、整理整頓できている人ほど仕事が速く正確です。
同じプロジェクトの中の仕事であれ、取りあえず一つの作業から次の作業に移行する時には、きちんとファイリングすることです。「いちいち片付けるのは手間が掛かる」と思うかもしれませんが、騙されたと思ってやってみてください。実は、結果的にはその方が効率が上がるのです。加えて整理整頓することによって、仕事の流れを再確認することにもつながるのです。
更に会社から退社するときには、デスクの上をきれいに整頓する。
それだけで気持ちがリセットされ、オンとオフの区別がしっかりつきます。
この区別が次の仕事への活力となります。
整理整頓は効率的に仕事をする上でも、また職場での精神衛生上必須条件です。