■仕事のルール100「就業・会議中は携帯電話の電源をマナーモードに設定しよう」
携帯電話をこれだけみんなが持つようになると、もちろんビジネスツールともなってきます。携帯がないと仕事ができないとはいかないまでも、携帯を持っていたほうが仕事もやりやすいのも事実です。携帯でメールも受け取れるようになったので、重要事項が外にいても読めるようになりました。
しかし、携帯が広がれば広がるほど、マナーが低下しているのはいかがなものでしょうか。まだ少数しか持っていない時には、マナー自体整備されていないわけですから、ある程度のでたらめも大目に見られてました。しかし、ほとんどの人が持つようになると、誰もが「あれは迷惑だ」と感じる行為に関しても共通認識が生まれ、自ずとマナーが成立てくるはずです。残念ながら、現状は満員電車でも、携帯での会話を禁止している公共の場所でも、所構わず着信音が鳴り響いています。着メロを利用している人も多いので、明らかに場違いな音楽や歌声が聞こえてくるときもあります。
先日、ある人の法事で寺を訪れました。法要の最中、参加者のバックから大音量で冬のソナタのタイトルソングが流れてきたのです。持ち主は、さすがに慌ててバックを探っていましたが、慌てれば慌てるほど小さい携帯電話は見つかりません。僧侶も、読経をしながらも気に掛かって仕方がない様子。
勿論、法要の後の食事の席で「故人に対して失礼に当たるので、今後は寺に入る際には電源を切るか、マナーモードにして下さい」と注意されていました。
お寺で着メロというのは、あまりにも酷い話でマナー以前の問題でしょうが、仕事中や会議中でも平気で音を鳴らす人はいまでも少なくありません。取引先からの電話だとしても、音を鳴らす必要はないのです。明らかに集中して仕事している人の邪魔です。
最低でも、マナーモードに設定して、他の人の集中力を途切れさせることはやめましょう。
特に会議中は、特別な急用でもないかぎり、留守番電話機能を利用しましょう。携帯の液晶画面を見れば、どこからの電話だかナンバーディスプレイで確認できますし、緊急かどうかも番号によって分かるはずです。最低のマナーを守らないと、便利なツールであるのに職場でも「利用禁止」なんてことになりかねませんから。