■仕事のルール63「仕事を楽しめる自分なりの方法を見つけよう」

 一日24時間、一週間で168時間となります。毎日7時間睡眠をとったと仮定して、睡眠時間の合計が49時間です。起きている時間だけを考えると、一週間に119時間しかありません。仕事をしている時間が、毎日1時間残業するとして9時から18時(昼休み1時間)、月曜日から金曜日とすると1週間で45時間。通勤で往復1時間半と想定すると7・5時間必要です。週の半分は完全に仕事で使われている計算になります。

 しかも仕事が終わったからといって、すぐに完全に自分の時間かと言えば、職場の付き合いもあるでしょう。となると、月曜日から金曜日は、起きている時間はほとんど仕事に費やされています。

 起きている間に、こんなに仕事に関っているのですから、嫌々仕事をするなどは、それこそ時間の無駄。もっと言ってしまえば、人生の無駄になります。どうせ同じ時間を過ごすなら、楽しまないともったいないですね。

 どんなに辛いことがあっても、無理矢理笑顔を作ることで、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)という腫瘍細胞を融解する機能をもつ細胞の数を増やすと言われています。全てが「病は気から」という訳ではありませんが、気持ちの持ちようで多少の変化は望めるということでしょう。

 仕事の多くは、辛いものでしょう。数字で競わなければならない仕事もあります。よりよいアイデアで他社との戦わなければならないものもあります。時間との勝負という仕事もあるでしょう。相手を蹴落とすという種類の仕事など楽しいと感じるよりも辛いと感じる人の方が多いかもしれません。

 そういう場合、ほんとうに小さいことでいいので、仕事の一端でも好きになりましょう。無理してでも好きになりましょう。無理してでも好きになるのです。営業にいくその電車の中が楽しい、それでもいいんです。

 自分のアイデアが、最終地点であるユーザーが喜んで使っている、ということをイメージするだけでも、喜びに変わるかもしれません。

 とにかく、無理してでも楽しめる部分を探しましょう。

 そのうち、無理をしなくても楽しめるようになります。

 そうすれば、またほかの楽しい部分が見えるようになり、最終的に仕事全体が楽しく感じるようになるのです。