■仕事のルール66「毎日、To Do List をつくろう」
仕事を覚えたての頃は、とにかくやることがたくさんあり、時間に追われる日々になってしまうでしょう。それもある意味では致し方ないかも知れません。
ただ、毎日なんのために何をやっているか考える暇もなく、ばたばたと過ごしてしまっては、仕事を覚えるにも非効率です。そのため、会社にちょっと早めに行って、「今日やるべきこと」リスト(To Do List)をまず書き出しましょう。最初はそれだけでいいです。終わったものから線で消していくといいでしょう。
とにかく、何をするかを理解するために書き出すことが必要です。
書き出すことによって曖昧だったことがより明確になります。
その作業に慣れてきたら、優先順位を付けていきます。仕事というのは時間とともに変化しますから、リストを作ったとしても途中で変ることもあります。もちろん、変更には柔軟に対応します。優先順位も同じで、朝考えた優先順位に縛られることはありません。
自分が考えていた優先順位と、実際の仕事の流れの差が分かるだけでも十分、リストを作った価値がありますし、仕事を進めていく上で大きな効果があります。
米国の一流のプロフェッショナル(弁護士、会計士、ビジネスパーソン、バンカー、技術者、研究者など)や経営者は、このリストを作り毎日実践しています。また、多くの米国企業は社員にリスト用紙を定期的に配っています。日本でも生産性を重視している職業であればあるほどこのリストを利用している人は多いのです。
仕事の流れも優先順位も覚え、柔軟に対応できるようになった。そうなったとしても、リスト作りは続けましょう。人間は万能ではありません。つい何かを忘れてしまうことだってあります。リスト作りは習慣とするといいでしょう。1冊のノートを作れば、仕事の一連の流れも読めるようになります。
他の仕事で何か躓いたときに、そのリストノートに解決のヒントが隠れているかもしれません。
全ての経験を100%覚えていることはできません。
書きとめておけば、いつか役に立つこともあるのです。