■仕事のルール70「締め切りや約束は絶対に守る」
物事にはすべて終わりがあります。仕事もそうです。期限というものが必ずついて回ります。また、人との付き合いには、約束というものもあります。
これは、期限や約束を決めたときに、必ず同意しているはずです。双方が「その日にできる」「可能である」と同意した結果、決められたものでしょう。一方的に押し付けられたものであっても、やると決めた時点で、同意したということになります。
となると、同意したものは実行すべきです。無理をしてでも絶対に守るこれが基本です。
とはいえ、守れなくなる事態も発生しますね。さぼっていたわけでもなく、忘れていたわけでもないのに、どうしてもその日時が不可能になってしまう。たとえば、事故にあって入院してしまったなど、不測の事態です。
それでも、自分の代わりの人をすぐに決めて、期限は守るべきではあります。
不測の事態が起こった場合、すぐに何をなすべきか。分かった時点で速やかに先方に連絡するのです。なぜ約束や期限を守れなくなってしまったのか、その分どういう形式をとるのかなど、それらフォローの提案をきちんと提示し、相手に受け入れてもらう努力をするべきでしょう。
学生と社会人、特にプロフェッショナル(プロ)との大きな違いの一つに、締め切りと約束を守ることへの厳格さということがあるのではないでしょうか。米国の経営大学院(ビジネススクール)で夜間のMBAコースを教えていた頃、この差を幾度となく経験しました。
例えば、宿題やレポートの課題をだすと、昼間働いているバンガー、弁護士、ビジネスパーソンなどは絶対にやってきました。仕事や病気などでクラスに来られない時でも、事前に連絡があり、クラスまで届けるアレンジをします。
一方時間があるはずのフルタイムの学生の方は、よく宿題やレポートを忘れていたり、時間があったにもかかわらずやってこないのです。結局、時間ではなく、自覚とコミットメントの違いだったのです。