■仕事のルール77「好きな本を読みまくろう」

 恋愛小説、サスペンス、SF・・・。小説にもさまざまなジャンルがあります。また、ノンフィクションも、あらゆるジャンルが揃っています。

 「仕事が忙しくて、本なんて読んでいる時間がない」

 という人もいますが、いくらでも本を読む時間はあるはずです。

 本を読むべき理由は、一人の一生では体験できないことがたくさん詰め込まれているからです。例えドロドロ恋愛小説であろうと、絶対にこんな状態は自分の人生にはありえない、と思うようなものであろうと、仕事関係に置き換えてみたら、意外と似ていたりしませんか?

 また、文章を多く読むということは、知らず知らずのうちに、文章を書く能力を上げる側面もあります。文章を読む力、読解力が高まると、物事を頭の中で整理することが訓練されます。物事が整理されれば、何かを相手に伝えるときに、きちんと整理して話すこともできますし、文章も同じように整理して書くことができるようになるのです。

 私は高校を卒業するまで、読解力が大嫌いで大の苦手でした。その分、楽なテレビばかり観ていました。ところが、自分の進路について模索始めた際、本屋で面白そうな本を見かけて買ってみたら、楽しくて一気に読んでしまいました。それから好きな本をどんどん読むようになり、今では年間300冊以上は読んでいます。ただ好きな本だけ読んでいますが、段々思考能力や表現能力が高まってきているようで、仕事に大いに助かっています。

 出版されている本は、第三者に読まれることを前提に書かれています。

 そのため、別の場所で説明する必要のない書き方がなされているはずです。また、書籍という商品になるわけですから、書店に並ぶまでに何人もの人の目に触れているのです。その間に、不鮮明な表現などは加筆されたり、変更されてきています。

 そのような文章であれば、ジャンルを問わずどんどん読むべきです。

 トイレの中でも、また入浴中だってその気になれば読めます。電車の中など、ちょっとした時に読めますよね。

 どんどん読んで、その表現力などを吸収していきましょう。

 読書は、読解力がつくと同時に社会人としての表現能力も高まります。

 ですので、読書を続かせるためにジャンルはなんでもいいので好きな本を乱読してみて下さい。