■仕事のルール82「まず目の前にあることに全力であたろう」
少し仕事に慣れてくると、どんどん仕事を頼まれるようになります。
とはいえ、仕事を任されることはなく、誰かの指示の下に動かなければならないでしょう。
仕事を頼まれたら、まずスケジュールを考えます。
優先順位をつけて、きちんと分かるようにファイリングします。その後何のために必要なものなのかを理解したら、とにかく目の前にある仕事に全力を投じましょう。他の仕事もやりながら、あっちの仕事もこっちの仕事もとやっていたら、集中力も欠けミスがでる可能性が増えてしまうのです。
時間で区切るのも手です。何時まではこの仕事をやって、それ以降はあっちの仕事と。ただし、その仕事をやっている時は、とにかく集中して仕事に邁進することが、仕事を覚える上でも、生産性を上げるためにも、また自分の評価を上げる上でも必要なことです。
自社の経営、顧問先への経営支援・コンサルティング、他社の役員としての活動、本・雑誌のための執筆、社内外組織主催の講演、NPO法人・慈善事業団体への理事長・理事としての活動、教育・研究機関への支援。私の毎日の活動内容です。すべて独立したものですので、同時に進めています。が、もし、目の前にあることを全力でやらなければ、集中力を欠きリズム・調子を崩し、波及的に他の活動にも影響を与え、全てが狂い始めるでしょう。
人間は機械と違います。
精神的なものが仕事の成果を大きく左右させます。例えば、汚い場所や落ち着かないところでは集中できにくいため、仕事の効率も下がります。そんな中で無理して仕事をしても精神衛生上悪いので、ストレスがたまり病気にもなるでしょう。
仕事に全力であたれば、自ずと集中力もつき、仕事の密度も高くなります。そして慣れてくると仕事に費やす時間も短くなり、効率もどんどん上昇するのです。
そんな姿を上司が見ていれば、評価も上がり、少しずつ責任のある仕事を任せてくれるようになるでしょう。一生懸命、毎回目の前の仕事をこなすことは、例えミスをしたとしても、評価を下げることにはつながりません。むしろ、限界に挑戦して弱音を吐かず頑張っている姿を見ると、上司や周りの人たちもあなたのことを励まし応援してくれますよ。
とにかく、目の前にある仕事を「片付ける」のではなく、「全力を持って丁寧かつ効率的にあたる」ことです。