■仕事のルール96「疲れたら無理に続けないで休憩しよう」
眼の下に隈を作り顔色が悪く、睡眠不足が続いているのでしょうか。充血した眼で仕事を続けている人がいます。「少し休めば?」と声をかけると決まって返ってくる答えがあります。「今休むとみんなに迷惑をかけるから」。本当にそうでしょうか?
睡眠不足が続くと、人間は判断力が鈍ってきます。判断力が鈍るということは思考力も鈍り動きも暖慢になります。集中力もかけ、簡単なミスや間違いを犯す確率も高くなるのです。
実は、「今休まないと迷惑がかかる」というのが正解なのです。
今だったら、たとえば30分の仮眠で、ある程度復活するかもしれません。2~3日残業を止めて家に帰って休養をとれば、またバリバリ残業できる体に戻るでしょう。
しかし、青い顔をしたまま仕事を続けていれば抵抗力も低下しますので、体をこわす可能性が高くなり実際に倒れてしまうことだって考えられます。そのまま1週間や10日入院などということになったら、もっとみんなに迷惑をかけてしまうのです。
さらに、風邪を引き易くなるので、同僚に移してしまい、集団感染なんてことになるかも知れません。そうなったら、迷惑を更に重ねることになるのです。
「自分がいなければ、他の人の負担が増える」という概念を持つのもある意味正しいでしょうが、ちょっと休憩をもらっている間に負担してもらった分は、逆に誰かが休憩しているときに率先して負担すればいいだけのことです。
また、「自分が動かないと仕事が止まってしまう」どれだけの決定権を与えられていたとしても、こんなことが事実なら、仕事の進め方が間違えているとしか言いようがありません。仕事は一人でやっているのではないですから、自分に何かあった時には、他の人にすぐに代わってもらえるように常に準備しておかなければいけないものです。
どう考えても、疲れても無理して働くよりも、少し休んでリフレッシュした方が迷惑をかける度合いは小さくて済むのです。
また、仕事で体を壊すなど本末転倒。健康だから、作業が効率的にはかどり中身の濃い本物の仕事ができるのです。